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21/06/2021

ベルリンからチロルまでそして世界中へ

前世紀初頭、粉末冶金はまだ初期の分野でした。先駆者の1人であるPaul Schwarzkopf博士は、白熱灯で使用するフィラメントの産業生産工程を開発しました。また、彼はベルリンを拠点とする「Deutsche Glühfadenfabrik」の共同創設者でもあります。1921年6月24日、活気溢れる大都会から遠く離れたチロルのロイテ地方にMetallwerk Plansee GmbHを創設しました。のどかな田舎にあるこの会社は、瞬く間に世界で有名な企業へと進化していきました。プランゼーグループは、モリブデン材とタングステン材に特化し、現在その本社から50か所の工場を管理しています。このグループでは世界中で13,000人の従業員が働いています。
Paul Schwarzkopf
Dr. Paul Schwarzkopf、プランゼーの創設者

100年に及ぶ粉末のマジックと冶金のアート
Paul Schwarzkopfは、近代の錬金術師と称されることに疑う余地はありません。化学者で技術科学博士であった彼は、大志を抱いた起業家そして発明家でもあり、モリブデンとタングステンという2つの素材の可能性を早い段階から認識していました。20世紀初期、彼はタングステンワイヤからフィラメントを産業生産する工程を考案しました。1909年、Paul Schwarzkopfは、ベルリンを拠点とする「Deutsche Glühfadenfabrik」、続いて1920年にはオランダのネイメーヘンを拠点とする「Naamlooze Vennootschap Vereenigte Draadfabricken(N.V.V.D.)」の共同創設者となりました。電球の需要、それによるフィラメントの需要は非常に高いものの、企業家である彼は、十分な水力発電を提供できるよりコスト効果の優れた製造場所を求めていました。そして彼はプランゼー湖にその地を見つけました。財務パートナーであるRichard Kurtzと共に、Paul Schwarzkopfは、1921年6月24日にMetallwerk Plansee GmbHを設立し、1922年に15名の従業員と共にモリブデンおよびタングステン製品の産業規模での製造を開始しました。

その後まもなく、白熱灯向けフィラメントの生産に他の用途分野向けのコンポーネントが加わりました。たとえば自動車産業向けでは、1925年自動車メーカーのヘンリー・フォードから初めてタングステン接触板の大型注文を受けました。放射線機器の陽極もこの若い起業家の最初の製品の1つです。同社の創設者Paul Schwarzkopfは、早い段階からモリブデンとタングステンという2つの素材の可能性を認識しており、彼のビジョンを明確に表現したのです。「当社の金属が機器を駆動し、家に明かりをもたらし、言葉や映像を長距離にわたって伝送し、他にも便利で重要な製品を何千とお届けします。」

他の数多くの便利な製品
今日、プランゼーグループは、エネルギー伝送および分散、医療技術、消費者家電、半導体生産、建設業界、道路、鉄道および航空交通などの部品など、生活に安全性、最新性、携帯性、そしてデジタル化をもたらす製品を75,000個以上提供しております。プランゼーが製造した部品は、スマートフォン、タブレットおよびコンピューターなどの日用品や、コンピューター断層撮影法機器などのハイテク装置、さらには高級クロノグラフ時計などの贅沢品に至るまで、多くの製品の中に隠れています。

より良い未来への強い金属
「プランゼーの核心にあるのは進化する能力です。100年にわたり、私たちは当社のお客様と新しい用途の架け橋を構築してきました。そしてその過程で私たちは何度も自身を変革させています」と、同社の100年の歴史のおける製品ラインナップの一定した拡充について取締役のWolfgang Köckはコメントしており、今日までプランゼーのアイデンティティを形成してきました。

次の変革はすでに始まっています。デジタル化の流れの中、「新たな課題は、非常に複雑なグローバルバリューチェーンの一部となり、当社の各製品の製造と供給を厳密に指定された時間に、正しい数量と品質で、特定の地域に届けることです」と、取締役会のスポークスマンであるKarlheinz Wexが付け加えます。生産、販売、物流、管理部門など、すべての領域で常に最適化が行われています。

強い価値と起業家精神
同社の100年の歴史において、その使命と価値が安定性と指針を提供しています。価値の基準は企業文化の安定、そして変化する能力を重視しています。グローバル市場に存在し続けるには、会社と従業員が現在の課題に適応し、変化とともに成長する必要があります。これまで、同社はトレーニングと継続教育を非常に重視し、スタッフによるイニシアチブと共有責任を通し、従業員を作業工程に組み込んできました。粉末冶金分野に継続して優れた製品を提供するため、同社は何世代にもわたり、利益の大半をインフラ、装置、技術そして新製品の開発に再投資してきました。

プランゼー湖のエンジン
未来が開かれているのと同様に1つ確かなことは、この国際グループは今後もロイテの本社から運営されます。過去100年間と同様に、経営陣は持続可能な成長を強調します。株式保有を通し、また運営施設の拡充と設備のアップグレードにより、プランゼーグループは会社の未来を保護しています。創設者の孫息子で監査委員会の会長を務めるMichael Schwarzkopf氏の下、家族経営の同社はこの点で知られています。多数の化学的イニシアチブとプランゼーの企業文化は、従業員そして地域に包括的なコミットメントを形成しています。これには、1950年代以降、世界中の化学者をロイテ地方に集結させるプランゼーのセミナー、プラントのコンサートバンド、そして有名な国際的ミュージシャンが参加するプランゼーコンサートなどが含まれます。

アニバーサリーフィルムはこちらから、記念誌はこちらからご覧いただけます: www.plansee.com/100